黒沢健一 ソロとして5年ぶりの新曲 ついにiTunes storeで配信決定!

2002年

そして前作から一年、3枚目のアルバム「NEW VOICES」を発表する。

前作発売と同時にライブの為に結成されたバンドと共に製作されたこのアルバムは黒沢が学生時代にある意味リアルタイムであったパンク・ニューウエイブ、パワーポップなどの確実な影響を感じさせ、そしてライブでの自己再確認、さらには新人バンドのプロデュースという経験も加味されたであろうバンド・サウンドとポップミュージックの融合が、見事な形で現れた傑作といえる。ピアノ、ドラム、ベースという3つの楽器のみのアンサンブルがポップスのもつ楽しさのエッセンスを凝縮させたような名曲「All I WANT IS YOU」、ホワイト・ストライプスの登場など、新しい時代のロックシーンを予見していたかのような黒沢によるノイジーなギターとリズムマシンのみという「PALE ALE」、屈折したサーフロックのような「HANG GRIDER」、一人パワーポップといった趣の「CHEWING GUM」、変拍子を多用したにも拘らず、スワンプ・ロック的な印象を残す「TRASH」等、書き出すときりがないが、親しみやすいメロディーを持ちながらもどこか一筋縄では行かない作品群は黒沢のどこにも属さない特異な才能を確実に提示したもので、それと同時に、「All I WANT IS YOU」のプロモーションビデオでコミカルに一人3役を演じるなどボーカリストとして今まで無かった吹っ切れ感を見せたのも、この作品に対しての彼の自信の表れであろう。

そしてその後、アルバムと同タイトルを冠したライブツアーを成功させ、プロデュース活動などを続けながら4枚目のアルバムに取り掛かる・・・・と思いきや、ここからまた黒沢の新たな旅が始まるのだが、これ以降の各バンドやユニットに関しての詳細は別なページにまとめたので、そちらを参照してもらえると嬉しくおもう。



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