90年代の日本のロック/ポップシーンに旋風を巻き起こしたL⇔R
ついにiTunesで全曲配信決定!

そして1995年5月、テレビ・ドラマの主題歌に使用された「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」が、オリコン初登場1位、最終的には130万枚以上の売り上げを記録するビッグ・ヒットになり名実ともにL⇔Rは日本のポップ・ロックシーンに大きく認知される存在となる。

その後、立て続けにシングル「BYE」「DAY BYDAY」をリリース、数々の音楽雑誌の表紙への露出やテレビ番組への出演等を続けながら5枚目のアルバム、「Let me Roll it!」の製作に入る。

サードアルバムで起用したジャック・ヨセフ・パイクを再びメインエンジニアに迎え、ライブで培った彼らのバンドとしてのダイナミズムと、メロディーメイカーとしての彼らの魅力を凝縮したこのアルバムは発売と同時に大ヒットを記録する。モータウンやスタックスからの影響を確実に日本的なポップスの中に封じ込めることに成功した「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」、60年代末期のサイケデリック・ムーブメントの時代を彷彿させる「LIME LIGHT」、後に「喫茶ロック」等と称される70年代のシンガーソングライターからの影響を感じさせる「僕は電話をかけない」など、普通なら収拾の付かないほどバラエティにとんだ楽曲を自分達のキャラクターのなかに消化させ、単なる懐古趣味でなく、同時代の若者が演奏する事によって得られる音楽的な力強さを、時代とリンクさせたこのアルバムの存在意義は今なお大きい。

この後、彼らは日本武道館、大阪城ホールなどを含む大規模なコンサートツアー、様々なプロモーション活動を精力的に行うが、シングル中心のヒットグループとして世間に認知されたバンドを取り巻く状況が、この後の彼らの活動に影を落としてゆく。



:: INDEX
このページの先頭へ